SV925製品のお手入れ

SV925(生地)と記載されている商品はロジウム加工(表面加工)を施していないシルバー製品です。

以下は、そのSV925(生地)の製品のお手入れについてご案内しています。

(表面加工を施してあるものは、以下の手順を行うと劣化が進みますのでおやめください)

なぜシルバーは黒くなるのか

大きく分けて、硫化反応と塩化反応の為です。

シルバーを出したままにして使用していなかったら茶黒くなってしまった、温泉等で青黒くなってしまった、という変化は硫化反応です。

空気中や温泉の硫黄によって表面に硫化銀の被膜が作られることで黒くなります。被膜の厚さによって、黄色から茶色、黒に変色します。

漂白剤に触れた場合(ポケットに入れたまま洗濯してしまった等)には、塩素と反応して茶色、黒に変色します。これが塩化反応です。

おすすめのお手入れ方法

1.汚れを取る

外的な汚れ、皮脂等の付着を取り除きます。

汚れがさほどの場合は手に石鹸をつけて洗います。長いこと放置した等汚れがひどい場合には柔らかい歯ブラシ等に石鹸をつけて、やさしくこすり洗いをします。

丁寧に水洗いし、水分をしっかりとふき取ってください。ドライヤー等で急激に乾燥させることは厳禁です。

2.市販の「シルバー専用磨き布」で磨く

「シルバー専用磨き布」を使用する際は、爪や手が手が黒くなる場合があるので、汚れてもよい手袋をはめて作業することをおすすめします。

当店のシルバー(生地)製品には、天然石がついているものも多数あります。

「パイライト」という、全体に数多くちりばめられているお石は、磨く際にシルバー本体とともに磨いてしまって問題ありません。

その他の石に関しては、なるべくこすらないように避けて磨いてください。

3.仕上げに不織布等で磨く

不織布やマイクロファイバー等、メガネふきの素材の布で磨き上げます。

(2.で磨いたあとの黒い部分が付着する場合がある為、メガネ等との兼用ではなく、専用のものを使用することをお勧めします。100円均一ショップ等で販売の「メガネふき」で十分です)

2.の汚れの元を吸着するばかりでなく、磨いているうちに光沢が出て美しい仕上がりになります。

洗浄液を使用する場合

細かいすみずみまで、たまにはすっきりさせたい、という場合は、シルバー洗浄液を使用する場合もありますが、必ず1.の「汚れをとる」を行ってから洗浄液を使用し、流水でしっかりと洗浄液を落とした後に、水分をしっかりとふき取り、2.、3.のステップへ進むのがおすすめです。

その後の保存

空気に触れないように、空気をなるべく抜いた状態でジップ付の袋(これも100円均一ショップ等で十分)に入れて保管すると、磨き上げた状態を保つことが出来、変色を遅らせることができます。